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【第74節】全国2,050万人の皆さん、高血糖や糖尿病を改善しませんか?


 厚労省の「平成26年患者調査概況」によると、わが国の糖尿病の患者数は約317万人です。
 しかし、厚労省の「平成24年国民健康・栄養調査結果」の推計によると、糖尿病が強く疑われる人(糖尿病患者またはHbA1c値6.5%以上の人)は950万人、糖尿病の可能性を否定できない糖尿病予備群(HbA1c値6.0%以上、6.5%未満の人)が1,100万人です。
 では、糖尿病のリスクファクター(危険因子)とはどのようなものなのでしょうか。
 それは、高血糖、肥満、運動不足で、これ以外にも高血圧、脂質異常、年齢、家族歴などがあげられます。
 糖尿病を防ぐには、メタボにならない食事、つまり糖質や脂質やカロリーを摂りすぎない食事、血糖値を急激に上げない食事法、それに適度な運動を行うことです。
 そこで、「生姜ココア」が高血糖や糖尿病を効率よく改善するというエビデンス(科学的根拠)のある耳寄りな情報をご提供いたします。
 イランでの人を対象とした研究(Int J Food Sci Nutr, 2014)では、2型糖尿病の人を2群に分け、一方には一日1.6gの生姜粉末、他方には生姜の匂いをつけたプラシーボ(偽薬)を4ヵ月間とり続けてもらいました。
 その結果、生姜群は空腹時血糖値(126mg/dl以上で糖尿病の疑い)が131から122mg/dl、HbA1c(6.5%以上で糖尿病)が8.4から7.3%になり、プラシーボ群では空腹時血糖値が129から145mg/dl、HbA1cが8.1から8.6%になりました。
 つまり、従来の食生活ではどんどん糖尿病を悪化させてしまいますが、生姜をとり入れた食習慣によって糖尿病がどんどん改善してくることがわかりました。
 もう一つのイランでの人を対象とした研究(Iran J Pharm Res, 2015)では、2型糖尿病の人を2群に分け、一方には一日2g(1g×2回)の生姜粉末、他方にはプラシーボ(乳糖)を3ヵ月間とり続けてもらいました。
 生姜群では空腹時血糖値が162から142mg/dl、HbA1cが7.4から6.6%になり、プラシーボ群では空腹時血糖値が155から157mg/dl、HbA1cが7.3から7.32%になりました。
 この研究でも、生姜をとり入れた食習慣によって糖尿病がどんどん改善してくることがわかります。
 では、なぜ生姜が高血糖や糖尿病を改善してくれるのでしょうか?
 一般に、食事で血糖値が上がると、それに見合ったインスリンが膵臓から分泌され、そのインスリンが細胞表面にあるインスリン受容体と結合すると、ブドウ糖を細胞内に取り込む命令が出されます。
 この命令を受けると、細胞内部にあるグルコース輸送体4(GLUT4)と呼ばれる”バケツ”の役目をするタンパク質が細胞表面にやって来て、血中のブドウ糖を細胞内に運び込んでくれます。
 ところが、高血糖の状態ではインスリンの働きが悪いため、インスリン受容体を介した命令がうまく伝わらず、GLUT4が細胞表面に出て来られないのです。
 生姜をとると、主にジンゲロールがインスリン受容体に働きかけて血中のブドウ糖を細胞内に運び込む命令を出すよう調整してくれるので、GLUT4が細胞表面に出て来て、血中のブドウ糖を細胞内に運びこむため、ブドウ糖がしっかり燃焼するようになります。
 では、ココアにも高血糖や糖尿病を改善する働きがあるのでしょうか。
 フランスでのシステマティックレビュー(文献をくまなく調査し総合的に評価した論文)(Obes Rev, 2016)によれば、ココアに含まれるカカオポリフェノール(フラバノール)がインスリン抵抗性(肝臓・筋肉・脂肪細胞などでインスリンが正常に機能しない状態)を改善して、高血糖ないし2型糖尿病になりにくくします。
 インスリン抵抗性が高い状態では、血中のインスリンが血中にダブついているブドウ糖を中性脂肪に変えて脂肪細胞内に蓄えるため、ますます肥満傾向になります。
 一方、「生姜ココア」にシナモンを加えたり、運動を加えたりすると、より一層高血糖や2型糖尿病になりにくくなります。
 以上のように、「生姜ココア」は生姜とココアが協同して、かなり効果的に高血糖や糖尿病を改善するように働きかけます。
 高血糖や糖尿病が心配な方は、「生姜ココア」をとるようにして、早く高血糖や糖尿病を改善するようにいたしましょう!





【第73節】生姜ココアは心筋梗塞や脳梗塞などの心血管病を防ぎます!


 厚労省の「平成26年患者調査概況」によると、わが国の高血圧の患者数は約1,010万人です。
 死因別死亡率は、①がん(28.7%)、②心疾患(15.2%)、③肺炎(9.4%)、④脳血管疾患(8.7%)という順で、心疾患と脳血管疾患を合わせた心血管病(循環器病)で死亡する人は全体の23.9%となり、ほぼ4人に1人が心血管病で亡くなります。
 心血管病による死因の主なリスクファクター(危険因子)として、メタボリックシンドローム、動脈硬化、喫煙、運動不足などがあげられます。
 メタボリックシンドロームとは、腹囲が男性85cm、女性90cm以上で、かつ高血圧・高血糖・脂質異常の3つのうち2つ以上当てはまる場合をいいます。
 ここでは、生姜ココアが高血圧やその誘因となる動脈硬化をいかに予防するかについてお話ししたいと思います。
 高血圧や動脈硬化の原因として、塩分の過剰摂取や喫煙、過度のストレスなどがよく知られていますが、高血圧や動脈硬化を予防する食材については、緑黄色野菜とか、キノコとか、海藻とか、漠然としており、あまり知られていません。
 そこで、高血圧や動脈硬化を防ぐ飲み物として登場するのが「生姜ココア」です。
 まず、ココアに含まれるカカオポリフェノール(フラバノール)は血管の最内層(内皮細胞)において血管拡張物質の一酸化窒素(NO)を発生させ、かつ血管収縮物質のエンドセリン-1(ET-1)の発生を抑え、血管を広げる作用をします。
 純ココア1杯(4g)中には約200mgのカカオポリフェノールが含まれていますが、では純ココアを一日1杯、1週間とり続けると、血管がどのくらい拡張し、血圧がどのくらい下がるのでしょうか。
 イタリアの人での研究(J Hypertens, 2015)では、純ココア一日1杯(カカオポリフェノール200mg)を1週間とり続けたところ、血管の拡張度を表す血流依存性血管拡張反応(FMD、正常値は6%以上)値が6.2から7.6%となり、エンドセリン-1(ET-1)が17.0から14.5(pg/ml)となりました。
 そして、右図のように、収縮期血圧(SBP)が124から119mmHgとなり、拡張期血圧(DBP)が76から73mmHgで、わずか1週間で血圧がそれぞれ5mmHg、3mmHg下がりました。
 このように、一日1杯の純ココアを1週間飲み続けるだけで、しっかり血管が広がり、確実に血圧が下がるのです。
 生姜にも血圧を下げる効果が報告されていますが、ここではココアと生姜による血管内壁をキレイにする効果と、生姜による血液をサラサラにする効果に注目したいと思います。
 一般に高血圧や高血糖ならびに脂質異常などのメタボ状態が続くと、レムナント様リポ蛋白(RLP)や小型LDLコレステロールといった劣化した過酸化脂質がマクロファージと呼ばれる白血球に食べられた後に"ゴミ"となり、血管の内側に「プラーク」と呼ばれる塊をつくるため、動脈硬化が進行します。
 善玉(HDL)コレステロールは血管壁にベタッーとついたプラークを取り除いてくれますが、その善玉コレステロールを増やしてくれる食材とは何でしょうか。
 それは純ココアやダークチョコレートに多く含まれているカカオポリフェノール(フラバノール)で、ドイツの人での研究(Br J Nutr, 2015)によると、善玉(HDL)コレステロールを増やし、悪玉(LDL)コレステロールを減らしてくれます。
 第54節でお話ししたように、生姜(主にショウガオール)は「血管の掃除屋」とも呼ばれる超善玉ホルモンの「アディポネクチン」の分泌量を増やして動脈硬化を防いでくれます。
 血液のサラサラ効果は血小板凝集阻害率で表されますが、台湾の人での研究(Am J Chin Med, 2006)によると、生姜の血小板凝集阻害率は約36%、低用量アスピリンは約37%でした。
 つまり、生姜は抗血小板薬の低用量アスピリンと同等の血液サラサラ効果を発揮することがわかりました。
 さらに降圧剤(カルシウム拮抗薬)による血小板凝集阻害率は約22%ですが、一緒に生姜をとると約76%にもなり、血液のサラサラ効果が約3倍となります。
 ただし、あまり血液がサラサラになると、手術やケガで血が止まりにくくなる反面もあります。
 このように「生姜ココア」は生姜とココアが両方とも動脈硬化や高血圧を防ぐ方向に働くため、死に至りやすい心筋梗塞や脳卒中といった心血管病になりにくい「し・な・や・か・な血管にしてくれます。
 最近、循環器系の医療機関のほか、イオンモールなどの大型ショッピングセンターなどにも血管年齢測定機が設置されていますので、「生姜ココア」習慣を始める前と、1ヶ月くらい経ってからの血管年齢を測って比較すると、「生姜ココア」による「血管若返り効果」がはっきりします。
 健康長寿を目指す人は「転ばぬ先の杖(予防は治療に勝る)」を旨とすべしですね!






【第72節】生姜にもココアにも抗肥満効果あり!


 生姜については、これまで数多くの動物実験や人での比較試験によって、抗肥満効果が実証され、カラダ温め食材ダイエット食材としてよく知られています。
 日本でのラットを用いた研究(YAKUGAKU ZASSHI, 2005)では、生姜の水抽出物(おそらくジンゲロール)が、経口摂取した脂肪を分解する膵リパーゼの働きを阻害し、腸管での脂肪の吸収を抑えることを明らかにしています。
 この論文では生姜の水抽出物質が、αアミラーゼ分解酵素の活性も阻害し、腸管での糖質の吸収を抑える可能性も示唆しています。
 エジプトでのラットを用いた研究(Eur Rev Med Pharmacol Sci, 2013)では、ラットを4群(①普通食、②高脂肪食、③高脂肪食+オルリスタット(抗肥満薬)、④高脂肪食+生姜)に分け、各群の4週間での体重の変化を調べたところ、下図のように、高脂肪食と一緒に生姜をとった群は、普通食をとった群よりも体重の増加が抑えられました。
 つまり、高脂肪食と一緒に生姜をとれば、抗肥満薬のオルリスタット
(Orlistat)には及ばないものの、それに近い効果が得られます。
 しかも、オルリスタットは米国では薬として承認されていますが、日本では未承認で、厚労省ではオルリスタットはまれに重大な肝障害を起こすため個人輸入について注意喚起しています。
 なお、台湾でのマウスとラットを用いた研究(J Ethnopharmacol, 2005)では、ジンゲロールは後ろ足のむくみ(edema)を改善する効果を報告しているので、人での足や顔、あるいは腸などの「むくみ改善効果」も期待できます。
 一方、私たちの研究(人間工学, 2009)や米国コロンビア大学の研究(Metabolism, 2012)では、生姜を加熱したり、蒸したりすると増えてくるショウガオールを多めにとると、摂取後4時間くらいまでエネルギー代謝が最大20%くらい高まることを明らかにしました。
 つまり、ショウガオールは副腎からアドレナリンを分泌させ体脂肪の分解を促進してエネルギー産生を増やしたり、有酸素運動の際に筋肉で脂肪を燃えやすくしたりします。
 さらに、ショウガオールは心臓から送り出す血液量(心拍出量)を増やしたり、お腹周りの血流を増やしたりするので、「腸冷えや便秘の改善」にも役立ちます。
 ココアについては、米国ペンシルバニア州立大学のマウスによる研究(Eur J Nutr, 2014)で、純ココアに多く含まれるカカオポリフェノール(フラバノール)はジンゲロールと同様に、腸管での脂肪の吸収を抑える働きがあります。
 そのため、固形排泄物中に占める脂肪の重量割合は、普通食では8%、高脂肪食では9%ですが、高脂肪食と一緒にココアをとると約14%にもなります。
 さらに、英国の人での研究(Am J Clin Nutr, 2011)で、ココアに含まれる難消化性のカカオプロテインという成分は乳酸菌・ビフィズス菌といった腸内善玉菌を増やし、クロストリジウムといった腸内悪玉菌を減らすので、「腸の膨満や便秘の改善」に役立ちます。
 では、なぜ生姜ココアには砂糖ではなく、蜂蜜がおすすめなのでしょうか。
 それは、ニュージーランドでのラットを用いた研究(J Food Sci, 2008)で、同じ甘さを補うために砂糖を用いた場合、52週間後の体重の増え方が30%増しであるのに対し、蜂蜜を用いた場合には5%増しというように、体重の増加率が約1/6になり、しかも健康に有用なポリフェノールがたっぷりだからです。
 基本は一日2回(朝食直前・夕食直前)ですが、脂っこい食事にも
生姜ココアコーヒー」を、太りにくく痩せやすい食習慣としてとり入れましょう。






【第71節】花粉症の人は早めに「生姜ココア」習慣を始めましょう!


 【第31節】および【第32節】でお話ししましたように、生の生姜に多く含まれているジンゲロールは花粉症やアレルギー性鼻炎といったⅠ型アレルギーの悪の元凶である免疫グロブリンE(IgE)抗体の産生を抑えます。
 また、生の生姜を加熱ないし蒸すと増えるショウガオールはマスト細胞(肥満細胞)においてアレルギー症状を引き起こすヒスタミンやロイコトリエンといった化学伝達物質の放出を抑える働きがあります。
 つまり、生姜の二大健康成分のジンゲロール、ショウガオールとも、花粉やハウスダストなどによるⅠ型アレルギーの症状緩和に効果があります。
 これに加えて、スペインでの研究(Pharmacol Res, 2012)では、ラットにアレルゲン(OVA)を付加した際、カカオ高含有の食事(cocoa)を4週間与え続けた場合、ふつうの食事(reference)を与え続けた場合に比べて、右図のように IgE抗体の産生を大幅に抑えることが報告されています。
 IgE抗体の産生を抑えるためには、リンパ球であるヘルパーT1細胞(Th1)とヘルパーT2細胞(Th2)のバランスを、(Th1)(Th2)の状態から、(Th1)(Th2)の状態にする必要があり、それには少なくとも3週間くらいはかかります。
 カカオに多く含まれているカカオポリフェノール(フラバノール)はインターロイキン-10(IL-10)というサイトカインの産生を抑えることによって、IgE抗体をつくるように促すヘルパーT2細胞(Th2)の機能を落とし、(Th1)(Th2)の状態にもって行きます。
 なお、2種類のヘルパーT細胞のバランスを整え、IgE抗体の産生を抑えるヨーグルトとして、カルピスのL-92乳酸菌や森永乳業のビヒダスBB536などがあります。
 このように、花粉症の人は、花粉症が始まる少なくとも1ヶ月前、つまり2月頃から始まるスギによる花粉症に対してはお正月の頃から、「生姜ココア」や花粉症に効果のあるヨーグルトを摂り続けると花粉症の症状がかなり抑えられます。
 発症してしまってからでも、それなりの効果はあります。
 毎年、花粉症に悩んでいる人は是非、試してみてください。
 また、周りにそのような人がおりましたら、その人にも「生姜ココア」を教えてあげてください。






【第70節】生姜はあなたの大切な肝臓を守ります!


 肝臓は沈黙の臓器といわれ、肝臓に異常が起きてもなかなか気づきません。
 そもそも肝臓の主な働きは、①有害物質の解毒、②糖質(グリコーゲン)の貯蔵、③タンパク質の合成です。
 肝臓の病気の主な原因としては、ウイルス、アルコール、肥満があげられます。
 肝臓病の原因の約80%はウイルスで、C型肝炎やB型肝炎などです。
 アルコール性の肝臓障害は約10%で、お酒の飲み過ぎです。
 特に、アルコール代謝の途中で生じる毒性の強いアセトアルデヒドによって肝臓の組織に異常が起こり、肝線維症、肝炎、肝硬変に繫がります。
 しかし、最近では肥満や糖尿病などが原因の「非アルコール性脂肪肝」(NAFLD=Non-Alcoholic Fatty Liver Disease)が増えてきており、この約10%が「非アルコール性脂肪性肝」(NASH=Non-Alcoholic SteatoHepatitis)に移行する可能性があり、さらに肝硬変や肝がんへと移行するおそれがあります。 
 最近のイランでの研究(Hepat Mon, 2016)では、「非アルコール性脂肪肝」の人を2群に分け、片方の群には生姜粉末を朝食時1gと夕食時1g、もう片方の群にはプラセーボ(偽薬)をそれぞれ3ヶ月間摂り続けてもらいました。
 その結果、ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)やAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)といった肝機能障害を表す指標がプラセーボ群に比べ、生姜群で有意に低下しました。
 つまり、生姜群のALT(基準値4~37[IU/L])は36.6→30.5に、AST(基準値9~32[IU/L])は36.0→31.7になりました。
 このように、一日2gの生姜粉末は、肥満や糖尿病などが原因の「非アルコール性脂肪肝」の改善に効果があることが分りました。
 そのほか、動物実験ですが、生姜はコレステロール改善薬の「アトルバスタチン」による肝機能障害や解熱鎮痛薬の「アセトアミノフェン」による肝機能障害、あるいは「鉛」による肝機能障害から肝臓を保護することも分かっています。
 なお、過度の飲酒をする人は、アルコールによる肝機能障害に敏感なγ-GTP(γ-グルタミルトランスペプチダーゼ)(基準値0~50[IU/L])が高くなります。
 このように、肥満の人、血糖値の高い人、偏食(タンパク質不足)などの人は、食事内容の見直しと、生姜習慣あるいは生姜ココア習慣を実践してみてはいかがでしょうか?






【第69節】認知症が心配な人は生姜やウコンを食べなさい!


 人は誰でも加齢とともに、もの覚えが悪くなったり、もの忘れがひどくなったりしてきますが、これは単に脳の老化によるものです。
 認知症は加齢による「もの忘れ」とは異なり、脳の神経細胞が傷害されるために起こる症状で、日常生活や社会生活に大幅な支障を来します。
 これまでアルツハイマー型認知症は認知症全体の半分程度といわれてきましたが、厚労省によると、最新の推計では68%にのぼるということでした。
 つまり、認知症の患者さん462万人(2012年の厚労省推計)のうち、約315万人がアルツハイマー型認知症なのです。
 拙著『病気にならない! 生姜ココア健康法』の70頁に記してありますが、アルツハイマー型認知症の原因となる「アミロイドβ(ベータ)タンパク質」は認知症が発症するおよそ25年前からつくられ始め、徐々に蓄積してきます。
 米国の研究(J Altern Complement Med, 2007)では、アミロイドβタンパク質による傷害から神経細胞を保護すると考えられるハーブ27種類のうち、神経保護効果の高いハーブ2種類を見出しました。
 その2種類とは、下図のように、生姜(Zingiber officinale))とウコン(Curcuma aromatia))で、この2種類はアミロイドβタンパク質による神経細胞(一次ニューロンなど)の傷害をかなり抑えることがわかりました。
 この図で、はアミロイドβタンパク質が存在しない場合、はアミロイドβタンパク質があるのにハーブを加えていない場合の細胞傷害度を表します。
 ご存知のようにアルツハイマー型認知症ではアセチルコリンという神経伝達物質の量が少なくなっています。
 インドの研究(Indian J Exp Biol, 2014)では、生姜はコリンエステラーゼという酵素によってアセチルコリンが分解されるのを抑えることで、脳内のアセチルコリンの量を増やして認知症の症状を抑える「コリンエステラーゼ阻害薬」と同じ効果をもっていることを報告しています。
 しかも、生姜はアミロイドβタンパク質の蓄積も抑えるため、アルツハイマー型認知症に対する副作用のない優れた機能性食品といえます。
 エジプトの研究(J Neuroinfect Dis, 2014)では、生姜はコリンエステラーゼ阻害薬の一つである「リバスチグミン」と同様、アルツハイマー型認知症による神経変性を緩和する働きのあることを報告しています。
 結局、生姜がアミロイドβタンパク質の蓄積を抑えたり、アルツハイマー型認知症の症状の進行を抑制したりするので、生姜はアルツハイマー型認知症の予防や進行抑制に効果的といえます。
 さあ、皆さ~ん、アルツハイマー型認知症にならないためにも、大切な人に迷惑をかけないためにも、今からでも遅くはありませんので、生姜ココア習慣を始めませんか?






【第68節】「生姜ココア」習慣で、あなたも健康長寿へ


 2016年10月29日、NHKスペシャルという番組で「あなたもなれる健康長寿徹底解明 100歳の世界」が放映されました。
 日本で100歳を超える高齢者(センテナリアン)は65,692人で、これらの人には以下の3つの特長があるそうです。
 一つは「慢性炎症のレベルが低い」ことです。
 急性炎症は傷を受けた時に一時的に腫れ上がる生体防御反応ですが、慢性炎症は細胞の老化や免疫応答の低下による自覚症状のない弱い全身性の炎症です。
 感染症など自覚症状のある急性炎症が認められずに血液検査のCRP(C反応性タンパク)値が基準範囲0.3mg/dlを超えている場合には慢性炎症が考えられます。
 慢性炎症が長期間続くと、糖尿病、動脈硬化、心疾患、肺疾患など様々な病気につながって行きます。
 中国での研究(Journal of Food & Nutrition Research, 2016)ですが、生姜がCRP値を下げて慢性炎症を抑えるかどうかについて、過去の5つの論文を総合的に評価しています。
 それによると、一日に生姜粉末1~3g(生では10~30g)を摂る習慣は、CRP値を確実に下げることが分かりました。
 たとえばCRP値が高い肥満の男性が毎日生姜粉末1g(生では10g)を10週間摂り続けると、CRPが27.6%も下がることが報告されています。
 このほか、生姜は中性脂肪や悪玉コレステロールやヘモグロビンA1c(HbA1c)を下げ、善玉コレステロールを高める働きもあるため、メタボ体質の人は、習慣的に生姜を摂ることを強くオススメします。
 二つめは「微小循環が活発である」ことです。
 微小循環は体内の毛細血管で起こっている目に見えない血流のことで、末梢の細胞や組織に溜まった老廃物を速やかに取り除く働きがあります。
 この微小循環を活発にするのが、ココアや筋肉運動です。
 ドイツでの研究(Journal of Nutrition, 2006)ですが、ココアポリフェノール(フラバノール)が皮膚表面に近い毛細血管を拡張し微小循環を活発にして、手足の冷えを改善したり、日焼けやシワを防ぐといった美容効果を報告しています。
 三つめは「社会貢献につながる活動をする」ことです。
 私利私欲のための活動ではなく、世のため、人のための活動をすることによって、生き甲斐を感じるようになると、慢性炎症を引き起こす「CTRA遺伝子群」の活性が抑えられ、健康長寿につながります。
 結局、「生姜ココア」習慣(+運動)を続けながら社会貢献につながる生活をすることが「健康長寿の秘訣」と言えます。
 「生姜ココア」習慣と運動(起伏に富む道の散歩30分間)のせいか、私の母もボケずにあと1年足らずでセンテナリアンの仲間入りで~す。






【お知らせ】『病気にならない!生姜ココア健康法』を出版しました


 平成28年10月30日、拙著 『病気にならない ! 生姜ココア健康法』 (1,300円+税)が「サンマーク出版」より、出版されました。
 生姜ココアのつくり方やさまざまな健康効果について、カラー写真をふんだんに使いながら、エビデンス(科学的根拠)に基づいて、わかりやすく楽しく読めるように十分配慮いたしました。
 発売早々、フジテレビ系列で金曜日の夜7時からの「その原因、Xにあり!」と、日本テレビ系列で火曜日の夜9時からの「解決!ナイナイアンサー」で、生姜ココアによるぽっこりお腹の解消と楽々ダイエットが取り上げられ、その効果の大きさが実証されました。
 是非、最寄りの書店やアマゾン通販等でお買い求めいただき、「生姜ココア」習慣による数々の凄い健康パワーを実感していただきたいと思います。
 そして、病気を遠ざけ、ますます健康になっていただきたいと思います。
 詳しくは、http://www.sunmark.co.jp/をご覧ください。





【お知らせ】体を芯からポカポカ温めるには加熱ショウガか、蒸しショウガを!


 平成25年12月5日(木)、TBS系列(全国25局ネット)の朝番組『はなまるマーケット』(午前8時30分~)で、「温まる&痩せる!ショウガ」が紹介されます。
 生のショウガは解熱作用によって身体を冷やすおそれがありますが、100℃以下でしっかり加熱または蒸したショウガには身体を芯(胃腸部分)から温める、いわゆる温熱効果があることや、体脂肪を分解して筋肉で消費されやすくする働き、それに最近明らかになってきたこととして、認知症(アルツハイマー病)などの神経変性疾患を防ぐ働きなどがあることを解説いたします。
 生のショウガに多く含まれるジンゲロールという成分には、殺菌効果、解熱効果、咳止め効果、吐き気止め効果、健胃効果などがあり、一般にはガリ(甘酢漬けした薄片ショウガ)や風邪予防としてよく知られています。
 しかし、ジンゲロールには末梢血管を拡張する作用と発汗作用があるため、気温が体温よりもかなり低い冬場に生のショウガを食べると、一時的に末梢血管が拡張し、一時的には身体が温まった感じになりますが、その後次第に体熱が奪われ、結果的に身体を冷やしてしまうおそれがあります。
 一方、生のショウガを100℃以下の温度で加熱したり、蒸したりすると、生のショウガに含まれる水分のほか、ジンゲロールから水分子が外れて徐々に、より辛みの強いショウガオールという成分に変わってきます。
 このショウガオールは、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質を胃腸部分に産生させて心臓からの血液の拍出量を増やすとともに、腹部の血行を高めるため、身体を芯から温めます。
 また、ショウガオールは体脂肪を分解し、遊離脂肪酸という筋肉で消費されやすい形にするので、ショウガオールを摂ってからウォーキングのような有酸素運動をすると、体脂肪を効果的に減らすことができます。
 さらに、ショウガオールは脳内の慢性炎症を抑えたり、神経伝達物質であるアセチルコリンの働きをよい状態に保って、認知機能の低下を防いでくれます。
 100℃以下の温度で4~5時間、加熱したり、蒸したりしたショウガは、ジンゲロールとショウガオールがほぼ1対1の割合で含まれるようになるため、殺菌効果や健胃効果のほか、冷え性改善、ダイエット効果、メタボ予防、動脈硬化予防、悪性腫瘍予防、消炎・鎮痛効果、アレルギー予防、認知症予防など、さまざまな健康効果(疾病予防効果)が期待できます。
 ただし、市販されている多くの乾燥粉末ショウガは、フリーズドライ製法(凍結させたショウガを真空状態で水分を昇華させて乾燥させる方法)か、または低温減圧乾燥製法(圧力を下げて50℃以下で乾燥させる方法)で作られており、生のショウガから水分のみを取り除いただけで、ジンゲロールから水分子H2Oが取り除かれるアルドール縮合が起こらないため、ショウガオールがほとんど増えないので、加熱ショウガ(ウルトラしょうが)や蒸しショウガのような多岐にわたる健康効果はほとんど期待できません。もちろん、身体を芯から温める効果も期待できないので、冷え性の方は特に注意が必要です。
 また、100℃をはるかに超える高温でショウガを加熱したり、蒸したりすると、まったく辛味のない成分に変わってしまうため、これも健康効果が期待できなくなってしまいます。
 なお、ジンゲロールとショウガオールの両方の効果が期待できるウルトラ蒸しショウガについては、「決定版医者いらずのウルトラ蒸しショウガレシピ」」という本で、その作り方や多数のレシピが紹介されていますので、ご興味のある方は、店頭で内容をお確かめのうえ、気に入ったらお買い求めください。

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【お知らせ】紫外線不足は多くのガンを発症しやすくしま~す


 平成25年5月21日(火)の午後9時から10時48分まで、日本テレビ系列の全国ネットで、ヤクルト提供による特別番組『人体の謎を解き明かせ!-特命調査機関ゴンゾウ』が放映されます。
 この番組の中で、「紫外線とガン発症との関係」など、いくつかの調査依頼が調査機関"ゴンゾウ"の黒川所長(船越英一郎)のもとに舞い込み、スジン(チェ・ジウ)らの特命調査員が、徹底追求していくというドラマ仕立てのサイエンス番組です。
 紫外線を浴び過ぎると主に白人は皮膚ガンにかかりやすくなります。
 しかし、紫外線を浴びなさすぎると人種を問わず乳ガンや大腸ガンなどのガンにかかりやすくなります。
 これらを実証するために、オーストラリア取材が敢行されました。
 この原因やメカニズムについて、食品医学研究所の平柳要所長が番組内で解説いたしますが、この原因は紫外線UV-Bを適度に浴びないと、ガンの増殖を抑えるビタミンDの皮下での生成ができず、ビタミンD不足になってしまうからです。
 たとえば、脂っこい食事をすると胆汁酸の分泌が盛んになりますが、小腸でうまく回収できなかった胆汁酸は大腸での悪玉菌によって二次胆汁酸のリトコール酸となり、大腸粘膜を傷つけて大腸ガンを引き起こしてしまいます。
 ところが、ビタミンDが存在すると、このリトコール酸を解毒して大腸ガンをできにくくするのです。
 したがって、紫外線UV-Bを日焼けしない程度に適度に浴びることは、皮膚ガン以外の多くのガン予防に効果があります。
 紫外線を顔に浴びると、シワやシミになりやすいので、日焼けしにくくシワやシミも目立たない「手のひら」に適度な紫外線を浴びるようにするとよいでしょう。
 なお、冬場はビタミンDが不足しがちですので、ビタミンDが豊富なサケやマグロのほか、サバやサンマなどの青魚を積極的に摂ることをおすすめします。
 なお、ショウガにもガン予防効果がありますので、ショウガを食べて、手のひらに太陽をあてることがガン予防につながります。
 ビタミンDには、そのほか、糖尿病、動脈硬化関連の高血圧・脳梗塞・心筋梗塞といった生活習慣病の予防効果もありますので、この番組をご覧になって適切な紫外線の浴び方などを知ってください。