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【第75節】女性に多い脂質異常、生姜ココアで予防・改善しましょう!


 厚労省の「平成26年患者調査概況」によると、わが国の脂質異常症(旧.高脂血症)の患者数は約206万人で、男性約60万人に対し、女性約146万人と、圧倒的に女性に多い病気です。
 脂質異常症の診断基準は、血中の悪玉(LDL)コレステロールが140mg/dl以上、善玉(HDL)コレステロールが40mg/dl未満、トリグリセライド(トリグリセライドは代表的な中性脂肪)が150mg/dl以上のいずれかを満たす場合です。
 最近では、総コレステロール値よりも、悪玉と善玉の比(L/H比)が重要視されるようになり、このL/H比が2.5以上だと動脈硬化や血栓形成のリスクが高まるため、2.0以下を保持するように指導がなされます。
 脂質異常症を放っておくと、動脈硬化が少しずつ進んで、やがて心筋梗塞や脳卒中などの致命的な病気が引き起こされるようになります。
 脂質異常症の最大のリスクファクター(危険因子)は、左のイラストに示すように、何と言っても食べ過ぎ・飲み過ぎや運動不足による肥満です。
 脂質異常症を防ぐには、肥満や糖尿病にならないことですが、それには糖質や動物性脂肪をとり過ぎないバランスのとれた食事と適度な運動が大切です。
 そこで、「生姜ココア」が脂質異常症を予防したり、改善したりするというエビデンス(科学的根拠)をご紹介いたします。
 イランでの人を対象とした研究(Int J Food Sci Nutr, 2014)では、2型糖尿病の人を2群に分け、一方には一日1.6gの生姜粉末、他方にはプラシーボ(小麦粉)を3ヵ月間とり続けてもらいました。
 その結果、右図のように、トリグリセライド値はプラシーボ群では187から190mg/dlになりましたが、生姜群では187から142mg/dlとかなり低下しました。
 この研究では、生姜を3ヵ月間とることによって、トリグリセライド値が正常(150mg/dl未満)になりました。
 一方、ココアによる脂質異常改善効果については、二つのシステマティックレビュー(文献をくまなく調査し総合的に評価した論文)があります。
 一つは、中国での人を対象とした8つの論文の総合評価(Am J Clin Nutr, 2010)で、悪玉(LDL)コレステロール、善玉(HDL)コレステロール、トリグリセライドのうち、ココアは悪玉(LDL)コレステロールを確実に改善すると結論づけています。
 もう一つは、米国ハーバード大学(ブリガム婦人科病院)での人を対象とした10の論文の総合評価(Eur J Clin Nutr, 2011)で、これでもココアが悪玉(LDL)コレステロールを確実に改善すると結論づけています。
 この二つのシステマティクレビューでは、ココアによる善玉(HDL)コレステロール改善効果はもう少しで統計学的に有意になりそうでしたが、残念ながら確実に改善するという結論には至りませんでした。
 やはり、善玉(HDL)コレステロールの改善には、有酸素運動が効果的なようです。
 以上の研究などから、「生姜ココア」習慣によって脂質異常、とりわけ高めの悪玉(LDL)コレステロールやトリグリセライドの予防、改善が期待できます。
 では、なぜ生姜やココアが脂質異常を改善してくれるのでしょうか?
 中国でのマウスによる研究(Mediators Inflamm, 2016)によれば、動物性脂肪(飽和脂肪酸)などを過剰に摂取すると、主に肝臓の細胞小器官である小胞体(ER)にストレスを与えてしまい、これに対する応答としてさまざまな遺伝子の発現に変化が生じて、脂質異常を発症させるようです。
 結局、太り過ぎや高血糖、過度の飲酒やストレスなどで脂質異常が心配な人は、動脈硬化や血栓形成が進行してしまう前に、「生姜ココアコーヒー」習慣を加えることによって、早めの予防ないし改善に努めてください。