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【第61節】ショウガで学習記憶能力の向上や認知症の予防・改善が可能!


  認知症(Dementia)の人は、第43節で述べたように、すでに226万人に達しています。
  認知症の中で、アルツハイマー型が過半数を占め、これにレビー小体型や脳血管型が続きます。
  アルツハイマー型の認知症では、新しい記憶を一時保存する「海馬」が最初に損傷するため、とりわけ右イラストのような新しい物事をすぐに忘れてしまいます。
  脳神経細胞の中のミトコンドリアで発生する活性酸素や過酸化脂質(酸化した脂肪)による酸化ストレスで脳が障害されると、最初に海馬の辺りから細胞が死んで行き、そのスピードがふつう以上になると、アルツハイマー型認知症の発症リスクが高くなります。
  アルツハイマー型認知症のモデル動物において、酸化ストレスの防御システムが破壊されると、アミロイドβ蛋白(脳のゴミ)の沈着が促進され、ミトコンドリアの機能障害が引き起こされ、神経細胞に変性が生じます。
  また、神経細胞と神経細胞のすき間(シナプス間隙)で放出される神経伝達物質のアセチルコリンが、アセチルコリンエステラーゼ(AChE)という酵素によって、はやく分解されてしまうと、脳の機能が低下します。
  アルツハイマー型認知症の治療薬「アリセプト」は、アセチルコリンエステラーゼの働きを阻害することでシナプス間隙のアセチルコリン濃度を高めて、症状の進行を食い止めます。
  最近の研究で、ショウガ成分には、酸化ストレスや炎症反応を抑える働きと、アセチルコンエステラーゼ活性を阻害する働きがあることがわかりました。
  韓国の釜山大学(PNU)薬学部のKim氏らの研究(Exp Gerontol 2010, 45(6): 419-26)では、生ショウガを加熱すると生成されるジンゲロン(Zingerone)には、NF-κBという転写因子(遺伝子の発現を調節する蛋白質)の働きを抑えて、酸化ストレスや炎症反応を促進させてしまう誘導性一酸化窒素合成酵素(iNOS)やシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)を不活化する働きがあることを明らかにしました。
  したがって、ジンゲロンはアルツハイマー型認知症のほか、心血管病、関節痛、糖尿病、骨粗鬆症、ガンなどの加齢に係わる多くの炎症性疾患に対して、その炎症を抑えることにより予防効果を発揮します。
  インドのグル・ジャムベシュワール(Guru Jambheshwar)大学薬学部のJoshi氏らの研究(Afr J Trad CAM 2006; 3(1)-64-74)では、若年マウスと老年マウスを対象に、8日間、水のみを与えた対照群とショウガ粉末抽出物を与えたショウガ群において、記憶・学習の能力を調べる高架式十字迷路課題(elevated plus maze task)などをやらせて、その成績(スコア)を比較しました。
  その結果、ショウガ粉末抽出物を1日あたり50mg/kg体重ないし100mg/kg体重を与えた場合、対照群に比べ、すでに1日後から、若年マウス(上図)でも、老年マウス(中間図)でも、成績が良くなりました。
  また、スコポラミン(scopolamine)は記憶・学習の能力を低下させますが、スコポラミン0.4mg/kg体重とショウガ粉末抽出物100mg/kg体重の両方を若年マウスに与えると、対照群以上に学習・記憶の能力が良くなりました(上図)。
  さらに、老年マウスに抗けいれん薬のフェニトイン(phenytoin)12mg/kg体重を与えると脳内のアセチルコリンエステラーゼ濃度が増加しますが、ショウガ粉末抽出物を与えると、ピラセタム(piracetam)200mg/kg体重を与えた時のように、脳内のアセチルコリンエステラーゼ濃度が減少して、記憶・学習の能力が低下するのを抑えることもわかりました。
  これらの動物実験から、加熱乾燥したショウガ粉末を日常的に摂取すれば、その抗酸化(活性酸素除去)・抗炎症作用やアセチルコリンエステラーゼ活性阻害作用ならびに神経保護作用による記憶増強で、アルツハイマー型認知症の予防や症状の進行抑制が可能になると思われます。
  まさに、ショウガは加熱することで記憶回復を促進する食材に変身するため、若い人は記憶・学習能力の向上のため、熟年の人には認知症、とりわけアルツハイマー型認知症の予防や進行防止のため、是非、ショウガ生活をおすすめします。
  食品医学研究所では近々、エビデンスショップにて、天日干しと遠赤外線加熱でショウガオールとジンゲロンを増やした『ウルトラしょうが』パウダーを販売いたします。