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【第72節】生姜にもココアにも抗肥満効果あり!


 生姜については、これまで数多くの動物実験や人での比較試験によって、抗肥満効果が実証され、カラダ温め食材ダイエット食材としてよく知られています。
 日本でのラットを用いた研究(YAKUGAKU ZASSHI, 2005)では、生姜の水抽出物(おそらくジンゲロール)が、経口摂取した脂肪を分解する膵リパーゼの働きを阻害し、腸管での脂肪の吸収を抑えることを明らかにしています。
 エジプトでのラットを用いた研究(Eur Rev Med Pharmacol Sci, 2013)では、ラットを4群(①普通食、②高脂肪食、③高脂肪食+オルリスタット(抗肥満薬)、④高脂肪食+生姜)に分け、各群の4週間での体重の変化を調べたところ、下図のように、高脂肪食と一緒に生姜をとった群は、普通食をとった群よりも体重の増加が抑えられました。
 つまり、高脂肪食と一緒に生姜をとれば、抗肥満薬のオルリスタット(Orlistat)と同じくらいの抗肥満効果が得られます。
 しかも、オルリスタットは米国では抗肥満薬として承認されていますが、日本では未承認で、厚労省ではオルリスタットはまれに重大な肝障害を起こすため個人輸入について注意喚起しています。
 なお、台湾でのマウスとラットを用いた研究(J Ethnopharmacol, 2005)では、ジンゲロールは後ろ足のむくみ(edema)を改善する効果を報告しているので、人での足や顔、あるいは腸などの「むくみ改善効果」も期待できます。
 一方、私たちの研究(人間工学, 2009)や米国コロンビア大学の研究(Metabolism, 2012)では、生姜を加熱したり、蒸したりすると増えてくるショウガオールを多めにとると、摂取後4時間くらいまでエネルギー代謝が最大20%くらい高まることを明らかにしました。
 つまり、ショウガオールは副腎からアドレナリンを分泌させ体脂肪の分解を促進してエネルギー産生を増やしたり、有酸素運動の際に筋肉で脂肪を燃えやすくしたりします。
 さらに、ショウガオールは心臓から送り出す血液量(心拍出量)を増やしたり、お腹周りの血流を増やしたりするので、「腸冷えや便秘の改善」にも役立ちます。
 ココアについては、米国ペンシルバニア州立大学のマウスによる研究(Eur J Nutr, 2014)で、純ココアに多く含まれるカカオポリフェノール(フラバノール)はジンゲロールと同様に、腸管での脂肪の吸収を抑える働きがあります。
 そのため、固形排泄物中に占める脂肪の重量割合は、普通食では8%、高脂肪食では9%ですが、高脂肪食と一緒にココアをとると約14%にもなります。
 さらに、英国での人を対象とした研究(Am J Clin Nutr, 2011)で、ココアに含まれる難消化性のカカオプロテインという成分は乳酸菌・ビフィズス菌といった腸内善玉菌を増やし、クロストリジウムといった腸内悪玉菌を減らすので、「腸の膨満や便秘の改善」に役立ちます。
 では、なぜ生姜ココアには砂糖ではなく、蜂蜜がおすすめなのでしょうか。
 それは、ニュージーランドでのラットを用いた研究(J Food Sci, 2008)で、同じ甘さを補うために砂糖を用いた場合、52週間後の体重の増え方が30%増しであるのに対し、蜂蜜を用いた場合には5%増しというように、体重の増加率が約1/6になり、しかも健康に有用なポリフェノールがたっぷりだからです。
 基本は一日2回(朝食直前・夕食直前に)、「生姜ココアコーヒー」を太りにくく痩せやすい食習慣としてとり入れましょう。
 なお、「生姜ココア」でダイエットをする際には、タンパク質、野菜(糖質の少ない物)、脂質(脂っこい物)は気にせずとっても結構ですが、ご飯・麺類・パン・甘い物といった糖質だけは通常の半分程度に抑えるようにしてください。