しょうが健康法

正しいダイエット法

オリーブオイル健康法

商品購入

会社概要

T 143
Y 233


【第21節】”しょうが(生姜)”は血液を程よくサラサラにして心筋梗塞や脳卒中を予防する!


  2、3年前、血液がサラサラになると偽って効果のないブレスレットを売ったなどとして健康器具販売会社の役員らが逮捕された詐欺事件がありました。
  この詐欺の手口は、全国の販売会で採取した血液の顕微鏡画像を見せて、「あなたの血液はドロドロ、このままでは寿命は短い」などと脅し、ブレスレットやリングを着けた後に採取した血液に細工を加えた上で、その顕微鏡画像を見せて、「あなたの血液はこんなにサラサラになりました。これで長生きできます」などといってその効果を信じ込ませ、何の効果もないブレスレットを法外な価格(20万円前後)で販売したものです。
  そもそも、血液の流動性は高ければ高いほどよいというワケではなく、健常人であれば普通程度でよいのですが、心筋梗塞や脳卒中(脳梗塞)あるいは深部静脈血栓症や肺塞栓などのリスクが高い人では、血液の流動性がやや高いくらいが血栓形成のリスクを下げるのに役立ちます。
  バッファリン(Bufferin)の主成分アスピリン(アセチルサリチル酸)は消炎鎮痛薬として古くから知られていますが、その後、低用量(概ね100mg/日以下)のアスピリンには抗血小板(anti-platelet)作用があり、血小板の働きを抑えて血栓が形成されにくくします。
  一般に血管が破れると、①血小板がその破損箇所に集まって血小板の凝集塊をつくり、その後、②血液凝固反応が起こって強固な血栓ができ、止血します。
  その際、低用量アスピリン(商品名バイアスピリン)は①の血小板凝集反応を抑えて血栓の形成を防ぐのです。
  なお、②の血液凝固反応を抑える、いわゆる抗凝固(anti-coagulant)薬にはワルファリン(Warfarin)やヘパリンなどがあり、ワルファリンはビタミンK依存性凝固因子の働きを抑えて血液を固まりにくくします。
  しかしながら、アスピリンには上部消化管などで、潰瘍形成や出血傾向などの副作用が生じる心配があるため、その適応がしばしば問題になります。
  嬉しいことに、”しょうが(生姜)”は低用量アスピリンと同じくらい血液をサラサラにし、かつ空腹時に摂り過ぎない限り、潰瘍形成や出血傾向の心配がほとんどありません。
  台湾(台中市)にある中国医薬大学のYoung氏らによる研究(Am J Chin Med 2006;34(4):545-51)では、男女の健常者群10人(25-60歳)と高血圧者群10人(35-60歳)について、採血より得た血漿に凝集惹起剤(コラーゲン、ADP、エピネフリン)を添加して血小板凝集試験を行ったところ、血小板凝集率は健常者群で43.6%、高血圧者群で64.9%でした。
  そして、血小板凝集試験の後に、ニフェジピン(Nifedipine)10mg/日、低用量アスピリン75mg/日、粉末しょうが1g/日を1週間ずつ摂った後の血小板凝集阻害率を比較しています。
  なお、ニフェジピン(商品名アダラート)はCa拮抗薬に分類される血管拡張薬で、高血圧症や狭心症の治療に用いられます。
  その結果、健常者における血小板凝集阻害率は、上図のように、ニフェジピン22.1%、低用量アスピリン37.3%、”しょうが”36.3%となり、”しょうが”の血小板凝集阻害率は低用量アスピリンとほぼ同程度でした。
  また、高血圧者における血小板凝集阻害率は、下図のように、ニフェジピンで20.7%、ニフェジピンと低用量アスピリンの併用で64.2%、ニフェジピンと”しょうが”の併用で63.0%となり、血管拡張薬のニフェジピンと併用すると、低用量アスピリンでも”しょうが”でも同程度の高い血小板凝集阻害率を示すので、サラサラになり過ぎの感があります。
  以上より、肥満、高血圧、脂質異常、糖尿病などが指摘されている人は、できるだけその原因を取り除くとともに、将来の心筋梗塞や脳卒中(脳梗塞)などの発症を予防する意味で、食生活に時々、”しょうが”(粉末しょうが1gまたは生しょうが10g程度)を取り入れて、血液を程よいサラサラ状態に保つように心がけて下さい。





【第20節】”しょうが蜂蜜湯”はノドの痛みや咳を緩和する!


  ”しょうが(生姜)”を加熱すると増えてくるショウガオール(shogaol)には、体幹部を温める効果のほか、咳を鎮めたり、関節の痛みを緩和したりする効果も知られています。
  これから風邪の季節、ご自身あるいはご家族の方が咳き込んで、夜、あまりよく眠れなかったというようなことが、どなたにもおありかと思います。
  インド(ニューデリー)にあるカラワティ・サラン小児病院のMishra氏らによる研究(Indian Pediatr 1994;31(1):15-8)では、5歳以下の子供をもつ母親200人を対象に、医療機関にかかる前に家庭療法で咳を緩和するために、どのようなことをしているか、質問表によって調べています。
  その結果、咳の緩和には”しょうが”が27%と最も多く用いられ、次いで蜂蜜25%、家庭常備薬24%、ヴィックスドロップ10%といった順でした。
  確かに、東洋医学(漢方)では蒸してから乾燥させた乾姜(カンキョウ)は咳止めや消炎(抗炎症)に役立つといわれています。
  一方、蜂蜜はブドウ糖や果糖といった糖質のほか、多くのミネラルをバランスよく含み、またビタミンB類も多く含んでいます。
  では、蜂蜜にも咳を鎮める効果が本当にあるのでしょうか?
  ペンシルバニア州(ハーシー)にあるペンシルバニア州立大学医学部のPaul氏らによるランダム化比較試験(Arch Pediatr Adolesc Med 2007;161(12):1140-6)では、風邪(急性上気道炎)で咳が出ており、その発症から7日以内の子供(2~18歳)105人を対象に、就寝30分前に①何もとらない、②咳中枢抑制剤(咳止め薬)のデキストロメトルファン(dextromethorphan; DM)の服用、③蜂蜜の摂取といった3群において、咳の頻度や酷さ及び眠りの質などから咳の緩和効果を総合的に比較評価しています。
  その結果、咳を緩和するのには蜂蜜が最も効果的で、最悪は”何もとらない”ことでした。
  そして、咳止め薬のDMがその中間に位置づけられました。
  ただし、この研究で使われた蜂蜜はソバ蜂蜜(buckwheat honey)といって、右表のように、鉄分などのミネラルが豊富で、抗酸化物質も多く含まれる、ソバの花からとれる色の濃い独特な味の蜂蜜です。
  ”しょうが”や蜂蜜を1歳未満の乳児に与えるのは避け、アレルギーのない1歳以上のお子様か、あるいは大人では咳止めやノドの痛みの緩和に”しょうが蜂蜜湯”をお試しになってみてはいかがでしょうか。
  もちろん、カフェインを多少摂っても眠れるような人は、就寝前、”しょうが紅茶”の蜂蜜入りでもOKですが、その際、ソバ蜂蜜ではなく、紅茶に合うレンゲ蜂蜜でも効果があるのかどうかは分かりません。





【第19節】冷え性の人には冬場の”しょうが(生姜)”は欠かせません!


  ”しょうが(生姜)”の主な刺激性(辛味)成分として、ジンゲロール(gingerol)、ショウガオール(shogaol)、ジンゲロン(zingerone)などがあります。
  ”生しょうが”に多く含まれるジンゲロールは加熱することによって、その一部がショウガオール、ごく一部がジンゲロンに変化します。
  ストレスなどが加わって緊張状態になると、副腎髄質からノルアドレナリンが放出されるとともに自律神経系の交感神経活動が亢進し、末梢血管などが収縮します。
  また、自律神経系や内分泌系による恒常性維持のためのバランス保持力が崩れてしまうと、特に冬場には血管が細くなり過ぎたり、血小板の粘性が強くなり過ぎたりします。
  富山医科薬科大学(現 富山大学薬学部)のPancho氏らによるマウスの腸間膜静脈を用いた実験(Japan J Pharmacol 1989;50:243-6)では、ジンゲロールもショウガオールも、ノルアドレナリンに対して、その収縮を抑え、むしろ拡張させる方向に働きますが、血管拡張作用はショウガオールのほうが強いようです。
  また、身体の組織が損傷を受けたり、破壊されたりすると、活性酸素を産生するプロスタグランジン(PG-F2α)というホルモンが放出され、血管の収縮性や血小板の粘性を高めますが、ショウガオールはこれに拮抗するように働きます。
  このように、ジンゲロールはプロスタグランジンの働きを強め、血管を収縮させて血流を悪くしますが、ショウガオールにはプロスタグランジンの働きを弱め、血管を拡張させて血流を良くします。
  結局、ジンゲロールよりもむしろショウガオールを多く摂れば、体幹部を中心に血液の流れがよくなり、発汗作用も高まります。
  また、”生しょうが”を加熱すると新生されるジンゲロンは胡椒の主成分であるカプサイシンと構造式がよく似ており、交感神経活動の亢進などによってノルアドレナリンが放出されると、体幹上部に多く存在する褐色脂肪細胞での脂肪燃焼が高まり、体幹上部の体温上昇とそれに伴った発汗も多くなります。
  朝、起きたての”しょうが紅茶”は、主にショウガオールの体幹部を温める効果と、紅茶に含まれるカテキン類の末梢血管拡張効果などによって、全身の血液の流れを良くし、栄養や酸素を細胞に運び、老廃物や二酸化炭素を回収する、いわゆる代謝を活発にします。
  また、”しょうが(生姜)”の刺激性(辛味)成分や紅茶に含まれるカフェインは交感神経の活動性を高め、視床下部にある満腹中枢を刺激し、逆に摂食中枢を抑制して過食を防ぐとともに、体幹上部にある褐色脂肪細胞での熱産生や脂肪細胞の大部分を占める白色脂肪細胞での脂肪分解を促進させます。
  そこで、今回、独断と偏見に満ちた俺流の”しょうが紅茶”の作り方をご紹介したいと思います。
  ①最初に、ティーポットとティーカップをしっかり温めておきます。
  ②温めたティーポットに茶葉(2人分で5g程度)を入れます。
  ③新鮮な水道水か、浄水器の水を沸騰させます。
  ④沸騰したての湯、約500mLをすぐにティーポットに注ぎます。
  ⑤直ちにポットにタオルをかぶせて4分間程度、蒸らします。
  ⑥カップが2客以上の場合は、色と味を均一にするため、交互に少しずつ注ぎ、最後の1滴まで注ぎきります。
  ⑦擦りおろした”生しょうが”をガーゼなどでこして、ティースプーン(小さじ)1~2杯を紅茶に入れて2分間くらい待ちます。
  ⑧朝から脳の働きを高めるため、糖分補給用に蜂蜜(レンゲ)か、黒砂糖を適量加えます。
  紅茶はキャッスルトン茶園か、その近くのマカイバリ茶園のダージリン、”生しょうが”は高知県香美市のひねしょうがを使っています。
  なお、”しょうが紅茶”で温まればいいという人は、味は多少落ちるかも知れませんが、お徳用ティーパック紅茶に”粉末しょうが”や”冷凍しょうが”、あるいは”チューブ入りしょうが”でも構いません。
  朝、起きて朝食の前の一杯と、入浴前の一杯は、身体を温める効果や発汗をアップさせますし、”しょうが(生姜)”を食する習慣はとてもヘルシーで、長生きに結びつくものと思われます。





【第18節】メタボリアンやその予備軍に朗報!”しょうが(生姜)”は血糖値や脂質異常を改善しメタボ予防に有効!


  インド(ナヴァラングプラ)にあるLM薬科大学のGoyal氏らは薬剤で人工的に肥満にしたマウスを用いた研究(Fitoterapia 2006;77:160-3)で、”しょうが(生姜)”(Zingiber Officinale)のアルコール抽出物が、過体重、血中脂質異常、高血糖ならびにインスリン抵抗性を改善することを明らかにしています。
  高脂肪食を摂り続けると糖尿病などの代謝性疾患へまっしぐらとなりますが、”しょうが”を一緒に摂っておけば糖尿病などの代謝性疾患になりにくいことがラットの実験で明らかになりました。
  オーストラリアのシドニー大学薬学部のNammi氏らによるラットを用いた研究(Basic Clin Pharmacol Toxicol 2009;104(5):366-73)では、①普通食を与え続けた第1対照群、②高脂肪食を与え続けた第2対象群、③高脂肪食に一日あたり100mg/kg体重の”しょうが抽出物”を与え続けたZO-100群、④高脂肪食に一日あたり200mg/kg体重の”しょうが抽出物”を与え続けたZO-200群、⑤高脂肪食に一日あたり400mg/kg体重の”しょうが抽出物”を与え続けたZO-400群、⑥高脂肪食にインスリン抵抗性改善薬(Rosiglitazone)を与え続けた群に、それぞれラットを5~6匹ずつ割り付け、6週間後の体重、血糖値、インスリン、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪(トリグリセリド)、遊離脂肪酸、リン脂質の変化を調べています。
  その結果、②高脂肪食を与え続けた第2対照群は、6週間後の体重、血糖値、インスリン、総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪、遊離脂肪酸、リン脂質の増加が開始時に比べ、有意に上昇しましたが、高脂肪食に”しょうが抽出物”を与え続けた③、④、⑤では、⑥高脂肪食にインスリン抵抗性改善薬を与えた群と同じくらい、その上昇を抑えることが分かりました。
  しかし、残念ながら、”しょうが”摂取によって、インスリン抵抗性改善薬と同じく、HDLコレステロールだけは高めることができませんでした。
  右図のように、高脂肪食を6週間食べ続けると、開始前に比べ、体重は48%増になりますが、高脂肪食に”しょうが抽出物”100mg/kg体重/日を与えると11%増に抑えられ、インスリン抵抗性改善薬では15%増に抑えます。
  同様に、血糖値はそのままですと73%増となりますが、”しょうが”を与えると18%増、薬では57%増になります。
  インスリン抵抗性指標(HOMA-IR)はそのままですと252%増(3.52倍)となりますが、”しょうが”を与えると100%増(2倍)、薬では64%増になります。
  また、LDLコレステロール(LDL-C)はそのままですと181%増(2.81倍)となりますが、”しょうが”を与えると23%減、薬では35%減になります。
  中性脂肪はそのままですと196%増(2.96倍)となりますが、”しょうが”を与えると13%減、薬を与えると14%減になります。
  なお、ロジグリタゾン(Rosiglitazone)は食事療法や運動療法のみでは十分な効果が得られず、膵β細胞を刺激してインスリンの分泌を促すスルホニルウレア(SU)剤の効果も十分でない場合に用いられるチアゾリン誘導体系の糖尿病薬(インスリン抵抗性改善薬)で、日本でよく使われる武田薬品のアクトス(Actos)と同じ部類ですが、副作用として浮腫や低血糖ないし肝機能障害などを生じることがあります。
  メタボリアン(metabolian)やその予備軍で脂っこいものをよく食べる人、血糖値がやや高めの人、血中の中性脂肪やLDLコレステロールがやや高めの人は、日常の食事に”しょうが(生姜)”をしばしば取り入れ、かつ全身の筋肉をほどよく使う有酸素運動の習慣を身につければ、糖尿病などの代謝性疾患や脳卒中・心筋梗塞などの心血管疾患を予防できると考えられます。
  糖や脂肪の分解・吸収を抑えることを目的とした「○△×茶」よりも、食事時に”しょうが湯”や”しょうが紅茶”あるいは”しょうが漬け”や”しょうが料理”を摂ったほうが、よほどメタボ予防に効果的で、かつ経済的と思われます。
  ちなみに、私が店主をやっている「エビデンスショップ」にて、9月9日より販売を開始したダイエット補助サプリ:『Wの細道』には、しっかり”しょうが抽出物”を入れており、主目標の体脂肪減少に加えて糖尿病などの代謝性疾患や心筋梗塞・脳卒中といった動脈硬化に関連した心血管疾患の予防にも対処できるよう配慮されております。
 {病院 BMIすなわち、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)が25以上の人は体脂肪の減少とメタボ予防が同時に果たせる『Wの細道』をお試しください}