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【第60節】乳がんはショウガで予防できる!


  10月は乳がん早期発見啓発キャンペーン(ピンクリボンキャンペーン)月間で、東京タワーもピンクに染まっています。
  乳がんは1996年以降、胃がんに変わって、女性が最もかかりやすい部位別がんとなり、年間約50,000人(2005年)の女性がかかります。
  年齢的特徴として、アラフォー世代から急増し、50歳くらいでピークとなり、閉経後に次第に低下しますが、最近、閉経後に乳がんにかかる人が増える傾向にあります。
  最近、乳がんが増えている理由として、食生活の欧米化、未婚・少子化、閉経後の肥満があげられます。
  乳がんの発生や増殖には、女性ホルモンのエストロゲンが重要な役割を担っており、過剰なエストロゲンは乳がんのリスクを高め、閉経により乳がんのリスクが下がるのは卵巣から分泌されるエストロゲン濃度が下がるためです。
  したがって、エストロゲンに長期間さらされている状態、すなわち初経が早かったり、出産経験がなかったり、閉経が遅い人は乳がんにかかりやすいといえます。
  しかし、閉経後には副腎皮質から分泌される男性ホルモンのアンドロゲンが脂肪細胞に含まれるアロマターゼという酵素によってエストロゲンに変換されるため、女性が閉経後に肥満状態にあると、閉経後の乳がんのリスクが高まるのです。
  そのほか、近い親族(母・姉妹・娘)に乳がんになった人がいる女性は、乳がんのリスクが2~3倍高くなります。
  反対に、乳がんの予防について、エビデンス(科学的な根拠)がはっきりしているのは、身体活動と肥満防止と節酒です。
  特に閉経後の乳がんの予防には適正体重(18.5<BMI<25)を維持し、定期的な運動を欠かさないことが大切です。
  乳がんを予防する食材として優れているのはショウガで、ショウガは乳がん予防効果のほかに、ダイエット(減量)効果も期待できます。
  一般に、がん細胞の中でNF-κB(エヌエフ・カッパビー)という転写因子が恒常的に活性化してしまうと、シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)という酵素がプロスタグランジンE2(PG-E2)という”がん化促進ホルモン”の合成を促し、がん細胞のアポトーシス(プログラム細胞死)を誘導しにくくしたり、増殖や転移を起こしやすくしてしまいます。
  NF-κBを活性化させないようにするには、とにかく慢性的な炎症を抑える必要があり、そのためには過剰な活性酸素(酸化ストレス)の除去やTNF-α(腫瘍壊死因子-アルファ)の産生阻止が有効です。
  では、ショウガによる乳がんの進行予防効果は、ショウガのどのような成分が、どのような機序で働くためなのでしょうか?
  韓国の檀国(Dankook)大学自然科学部のKim氏らによる研究(J Nutr Biochem 2008; 19(5): 313-9)によると、生のショウガに多いジンゲロールはヒトの乳がん細胞において、COX-2の活性を阻害することにより、コラーゲン分解酵素である2種のマトリクスメタロプロテアーゼ(MMP-2とMMP-9)の発現や活性を抑え、乳がんの浸潤や転移を防ぎます。
  一方、国立シンガポール大学薬学部のLing氏らによる研究(Br J Pharmacol 2010; On-line)によれば、生のショウガを加熱・乾燥すると増えるショウガオールもヒトの乳がんにおいて、NF-κBの活性化を阻害し、乳がん細胞内でMMP-9の発現や活性を抑えて、乳がんの進行を防ぎます。
  ところが、過剰なストレスがかかると、MMP-2とMMP-9の発現や活性を高めてしまうノルアドレナリン(怒りのホルモン)の分泌量が増加し、結果的に乳がんの成長を加速してしまいます。
  乳がん細胞が分裂・増殖して、がんの直径が1cmの大きさになるまでに7~8年かかること、またアラフォー世代から乳がんが急増してくることを考慮して、乳がん予防には、できるだけ過度のストレスを避け、できればアラサー世代からショウガを習慣的に摂ることをおすすめします。