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【第63節】ショウガは過剰な活性酸素や脂肪毒から脳血管や脳神経細胞を保護して脳梗塞や認知症などを防ぐ!


  糖尿病や脳虚血(脳梗塞の前段階)になると、活性酸素(フリーラジカルを含む)が脳内に多量に発生し、脳血管や脳神経細胞に損傷を与えるため、記憶障害や運動障害などの脳機能障害を引き起こすリスクが高まります。
  ところが、ショウガを常用すると、これらの脳機能障害のリスクをかなり減らせることが、最近の動物実験で明らかになりました。
  インド(ニューデリー)にあるSri Venkateswara大学動物学部のReddy氏らによる研究(Food Chem Toxicol 2010)では、人為的に糖尿病を発症させたラットを用い、ショウガの経口摂取によって、大脳皮質(cerebral cortex)、小脳(cerebellum)、海馬(hippocampus)、視床下部(hypothalamus)のミトコンドリアにおいて、酸化ストレス(過剰な活性酸素が血管壁や脳神経細胞などを損傷する状態)が、どの程度軽減できるかを検討しました。
  糖尿病になると、抗酸化(活性酸素消去)作用を有するスーパーオキシド・ディスムターゼ(SOD)、カタラーゼ(CAT)、グルタチオン・ペルオキシダーゼ(GPx)、グルタチオン・レラクターゼ(GR)といった抗酸化酵素の活性が著しく低下する一方で、脂質の過酸化で生じる過酸化脂質(脂肪毒ともいう)のマロンジアルデヒド(MDA)が増加します。
  ところが、正常ラットならびに糖尿病ラットに偽薬(対照)またはショウガ抽出物を30日間経口摂取させたところ、糖尿病ラットがショウガ抽出物を摂取した群(6匹)に限って、低下していた抗酸化酵素の活性が高まり、逆に脂肪毒のMDA濃度が低下すると同時に、右図のように、高い血糖値がかなり下がりました。
  つまり、ショウガは安全で容易に、高めの空腹時血糖値を下げるとともに、血液脳関門を通り抜け、脳内の抗酸化防御システムの働きを高め、脂肪毒の生成を抑えることで、糖尿病自体や糖尿病の合併症で生じる脳内の動脈硬化や神経細胞傷害を予防し、脳梗塞や認知症などの脳機能障害のリスクを下げるのです。
  また、タイのKhon Kaen大学医学部のWattanathorn氏らの研究(Evd Based Complement Alternat Med 2011)では、右中大脳動脈を結紮(閉鎖)して人為的に脳梗塞の状態をつくり出したラットを用い、ショウガ抽出物が脳梗塞の発症予防や改善に有効かどうかを検討しました。
  脳動脈を人為的に閉鎖して脳梗塞を引き起こす14日前からショウガ抽出物を摂取してきた群(6匹)は、偽薬を摂取してきた群(6匹)に比べ、動脈閉鎖後の認知機能や海馬などの神経線維密度の改善が著しく、下図のように、梗塞の大きさ(脳断面の右側の白い部分もしくは棒グラフの高さ)も約半分に抑えられることが分かりました。
  ショウガ抽出物の経口摂取は、アルツハイマー型認知症の治療薬として有名なアリセプトや欧州で使用されている記憶障害治療薬のピラセタムならびにビタミンCを摂取した場合よりも、大脳皮質(cortex)や大脳皮質下部(subcortex)において、梗塞の領域を小さくできることから、記憶障害や運動障害などの脳機能障害の予防ないし改善にかなり有効であることが分かりました。
  このように、ショウガは慢性炎症や動脈硬化を起こす原因となる過剰な活性酸素を消去したり、脂肪毒(MDA)の生成を防いだり、脳の血行を良くしたりして、脳内の動脈や神経細胞を保護し、脳機能の低下を予防・改善します。
  生ショウガに多く含まれるジンゲロール(gingerol)よりも、加熱・乾燥すると増えるショウガオール(shougaol)のほうが、抗酸化(活性酸素除去)作用が強力なため、生のショウガをしっかり加熱して摂ったり、減圧乾燥ではなく、天日干しやしっかり加熱乾燥した「ウルトラしょうが」などの粉末ショウガを摂ったりするとよいでしょう。
  特に、肥満の人、メタボないしその予備軍の人、喫煙する人、深酒する人、ストレス過多の人、運動不足の人には、ショウガを常用することをおすすめしますし、誰でも脂っこい食事をした時には必ずショウガをとるようにすると、慢性炎症や動脈硬化が食い止められ、糖尿病をはじめ、ガンや脳梗塞・心筋梗塞に代表される多くの生活習慣病の発症予防や進行抑制が期待でき、健康寿命の延長につながります。
  なお、柑橘類の「ゆず(柚子)」の果皮にも慢性炎症を食い止める抗酸化(活性酸素除去)成分が多く含まれていますので、「ショウガゆず緑茶」を飲む習慣をおすすめします。